春の七草のひとつと知られているナズナ、様々な場所に生える雑草として知られています。
今回は栄養満点お得な雑草ナズナを紹介します。
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ナズナ(ぺんぺん草)とは
ナズナ(学名Capsella bursa-pastoris)はアブラナ科ナズナ属の草、漢字で書くと『薺』です。
またナズナには別名があります。
小さい頃よく耳にした記憶のあるぺんぺん草、三味線草が別名です。
ナズナは春の七草に含まれており、毎年1月7日の朝になると『無病息災』を願掛けして食べる『七草粥』に入っている草として知られています。
春の七草は、せり・なずな・ごぎょう・はくべら・ほとけのざ・すずな・すずしろの7種類。
春の七草のひとつとして七草粥に使われているナズナですが、昔は冬の貴重な野菜として重宝されていました。ナズナは日本の固有種ではなく、海外から麦の栽培方法の伝来と共に日本に渡ってきた外来種だと考えられています。
ナズナの慣用句と意味
ナズナは田畑、荒地、道端など至る所から生える力強さを持っています。まさに雑草魂。
その場所を選ばずに生える強い生命力から慣用句としても使われています。
・ぺんぺん草が生える
ナズナが荒廃している荒れた土壌でも生育する強い生命力から由来しています。
荒れ果てた様子の事を意味します。
・ぺんぺん草も生えない
こちらは逆に荒れた土壌で生えるナズナでさえも生育できない様子から。
何も残っていない状態、一切合財が残らない状態を揶揄した表現です。
ナズナ名前の由来
ナズナの由来は諸説あります。
ナズナは越年草であり一年生植物です。
秋に芽生え春頃に芽を出し、夏には枯れてしまいます。
夏には枯れてしまう事から夏無(なつな)、撫でたいほど可愛らしい花、撫菜(なでな)から由来していると言われています。
葉っぱの形に特徴がありハート型になっている可愛らしい草です。
別名ぺんぺん草の由来
ぺんぺん草は知ってるけどナズナって何?と思われる方も多いと思います。
チャーミングな別名で広く知られるぺんぺん草の由来は見た目に由来します。
ナズナは実の形が三味線のバチの形に似ています。三味線の音のイメージは『ぺんぺん』という感じの擬音語。そこから『ぺんぺん草』と呼ばれるようになったと考えられています。
ナズナには『三味線草』(しゃみせんぐさ)というもう一つの別名もあります。
ナズナ(ぺんぺん草)の花言葉
ナズナの花言葉は『あなたに全てをお任せします』、『あなたに私の全てを捧げます』です。
なんとも素敵な花言葉ですね。
また西洋では「Shepherd’s purse(羊飼いの財布)」と呼ばれています。 由来はナズナの実の形が財布の形に似ているところから。
この別名から、財布を預けるという意味で、「あなたに全てをお任せします」という花言葉が付けられたとされています。
ナズナ(ぺんぺん草)は栄養満点⁈
ナズナは平安時代から食用、薬草、漢方薬として利用されていました。
どこにでも生えている雑草感満載のナズナ。
一見栄養はあまり無さそうですが、雑草とは思えないほどの栄養があります。
ナズナの豊富な栄養成分
ナズナは、カリウム、カルシウム、たんぱく質、鉄、ビタミンB1、B2、ビタミンC、ビタミンK、マンガン、葉酸など多くの栄養成分を含んでいます。
中でもビタミン、ミネラル、カルシウムの含有量がとても豊富です。
カルシウムの含有量はほうれん草の約5〜6倍、カリウムや現代人に不足しやすいとされているビタミなどもほうれん草より多く、鉄分も100gあたり2.4mg含んでいます。
ナズナに期待できる効能
ナズナは昔から漢方薬として使用されており、主に発熱や下痢、腹痛や高血圧、また生理不順や便秘などの解消の効果が期待できます。
ナズナには血圧を下げるアセチルコリンを含んでいます。
妊娠中、授乳中の方、子供や低血圧の方は摂取を控えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
道端を見渡せば至る所に生えている雑草『ナズナ』
その栄養は野菜と同等、もしくはそれ以上あるお得な草です。
ナズナを摂取する際は健康状態などを考慮し、お茶にして摂取すると良いでしょう。